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2025/05/06 (Tue)
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2009/11/24 (Tue)

拍手いつもありがとうございます。
更新もいつも微々たるもの、拍手お礼もとても拙いものですが、拍手を押していただける方がいらっしゃるのはとても喜ばしく、またそれだけ更新を楽しみにしていただけているのかな、と自負いたしたします。

拍手小説はその内にまとめてあげたいなぁ、と思っております。

最近は、日曜ドラマのJINにはまっていて、何を隠そう私は幕末ファン、坂本竜馬狂ですので、早速というべきか、夢小説を細々書かせていただいてます。
それと、来年からは大河中心でいかせていただきたいと思います。

この秋から来年一年は坂本竜馬年とさせていただきます。

大河が始まるまで、いろんな竜馬さん夢を書くという野望を持っております。

坂本竜馬はもちろん、私は近藤長次郎狂でもあります。
饅頭屋愛!なんです。大河ではしっかり出番があるようなので、今から胸躍らせてます。
というか、私は土佐狂なんですよね・・・
土佐はすごく泥臭さがたまらないです。以蔵とか、
長州の松下村塾メンバーとかも大好きです。
久坂さんとか、高杉とか
基本的に人間臭さとか泥臭さが漂う人たちが好きです。
努力と、野望と、羨望と希望を持って生きた彼らに心奪われる。
その泥臭さが人間らしさだと思う。綺麗なだけが人生ではない。




さて、長々と幕末話失礼いたしました。

以下、小話。

not幕末。
 



「スリザリンへようこそ」


名も知らない上級生が口元に笑みを湛えて、でも目は一切笑ってない、私を誘導した。


「君は純血かい?」


上級生の口からすらりと出た言葉は言い慣れたそれらしく、自然な音で発せられた。


「…いいえ」


私は、上級生の目を見て、答えた。
ひとつも顔色は変えたつもりはない、声も極力抑えた。
如何にも憮然として見えたのではないだろうかと自負する。


私は残念ながら鈍感な方ではなく、どちらかと言えば、機微には酷く敏感で、しかしながらそれを正しく処したことなど一度もないのだけれど、今もこの張り詰めた空気が私の発した短くも明確な言葉が引き起こしたことだということは容易に知れた。
それでも、それに波風を立てないように、だとか、自分の処遇が良くなるように、だとかそういう打算的なことはしようとも思わない。
天邪鬼的に反対のことをしたとしても、それが打算から来ないことだとも思わない、というより、波風を立てること自体が相手を憤慨させたいという打算からくるのだから、どちらにしても私は打算的な人間だと言える。


「純血ではありませんが、それが何か問題でも?私が純血ではないことで、何か失敗でもいたしましたか?いえ、私が失念しているだけで、私とあなたが知り合いで、私が純血ではないことで、あなたに何か迷惑をかけたことがあるとしたら、そうですね、それは大変申し訳ありませんでした、とお謝りいたしましょう。それとも、もしかして、今後、私が純血ではないということでこちらの寮になにかしらの迷惑お掛けするとお思いでしたら、私は真摯に学業に取り組んでいきたいと思っておりますので、そう、もし、そういうことがあっても、自らの力で解決するとここで誓ってもかまいません。だけれど、私がそうであるように、純血でもある同門の方々もそのような可能性を秘めていると私は思います。そもそも、失礼、名前を知らないもので、ミスターと呼びいたしますが、ミスターが、私と同じ様にこちらにご入学されてから一度も失敗がないというのであれば、それは、ミスターの心配もあるというものでしょうね。それとも、純血でないと、こちらの寮に入れないのでしょうか?だからこその質問であったのでしょうか?だというのでしたら、私の組み分けは間違いであった、そういうことになってしまいますね。きっと組み分けの際に、えーと、そう、組み分け帽でしたか?あちらの素晴らしい魔法の帽子が言い間違いか、私が純血かどうかを確認するのを忘れてしまったのですね。ああ、そういうことでしたら、失礼、もう一度、教授方々、みなさまに失礼して、組み分けのやり直しを申請させていただきます。お手を煩わせてしまったようで申し訳ございません、ミスター、それでは失礼いたします」


それだけ、言うと、呆気に取られているミスター、名も知らぬ上級生に背を向け、壇上に向け、歩き出した。


「ちょ!ま、まて!」


心底、慌てたような声を上級生が上げたので、壇上への階段に掛けた足を下ろし、振り向き、また、上級生の目を見た。


「なんでしょうか?」


「いい!行かなくて。そんな規則はない」


「では、私はスリザリン寮で間違いないということでいいのでしょうか?」


「ああ」


「そうですか。それはよかった。安心いたしました。それでは、先輩。よろしくお願いいたします」


もはや疲れた顔をした上級生ににっこりと笑ってそう言った。



「すげぇ、あの一年、マルフォイのやつを黙らせちまったぜ」


誰かの声が聞こえた。

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